私のお父さん

どうも。性懲りも無くまだ無職です。

新年度を迎えたと思ったらあっという間にGWが終わり、母の日も過ぎ、間も無く父の日がやってきます。

我が家はとにかく明るい母子家庭なので特別意識する必要は無いのですが、このシーズンになると亡くなった父のことをさすがに思い出します。ナーバスになったりとかそういうことでは全く無く、ただただ思い出します。

父はとにかく亭主関白で、家庭での権力序列は父＞＞＞母＞＞＞私＝妹でした。そして父は私の10倍破天荒でした。

中学生の時に私がお年玉を全額はたき大量のお菓子を買ったら「消耗品や食品じゃなく自分の知識を高めるものに使いなさい」と大説教をされ反省文を書かされたのですが、その数日後に「パチンコすったけど20万円のパソコン買っちゃった〜」とご機嫌に報告されまして。まじでどの口が言ってんだと思いました。

亭主関白とは言えうちの母も父の言うことを大人しく聞くような女ではないので、家庭は結構ハードだった記憶があります。一度早朝に夫婦喧嘩がヒートアップし通報され、警察署から登校したこともあります。警察署に着いた母の第一声が「まゆ(妹)は給食だからいいけどりほのお弁当どうする？」だったことも忘れられません。弁当作りにどれだけ責任感じてるんだよ。ありがたいけど。

その事件からほどなくして父と私たちの別居生活が始まりました。学校で携帯を開いたら「今日から家が変わります。この住所に帰ってきてください。引っ越しはもう済んでます。」と母からメールが入っていて。突然過ぎてうけますよね。朝出てきた家とこれから帰る家が違うって、そんなことあります？

しかし当時の担任に報告をしたら「お前の家やべーな」と軽〜〜く対応され、ああ長い人生で見たらきっとこれって大したことじゃないのかな？と少し安心しました。十分大したことですね。

普通ではない家庭で育ちましたが、実は父ってすごかったんじゃないか？と最近になって思います。

私は小学生の頃習い事ばかりであまり遊べる曜日が無く、それがとにかく嫌で。でも娘2人にそれだけたくさんの習い事をさせること、車を二台所持すること、家族4人の生活費、マンションのローン。この生活水準を維持するのには、どれだけのお金がかかったんでしょう。それだけのお金が貰える仕事って、どれだけ大変で辛かったんでしょう。手取り20万いかないぐらいの仕事ですら音を上げて辞めた私には想像もつきません。

親って本当に偉大ですし、父はめちゃくちゃ面白いので大好きでした。何か失敗しても父の破天荒っぷりを思い出すと結構大丈夫になります。死んでも元気くれるのってすごいですよね。ちなみに父の言葉で1番心に残ってるのが「バレなかったら何やっても大丈夫。でもどうせバレるから言ったほうがいい。」です。

「3月いっぱいで水商売やめる〜！」と宣言したくせに、金に目が眩み昨日キャバクラの体入に行き、そのことを馬鹿正直に彼氏に言ったら空気がピリつきました。まだ返事がきません。お父さん、娘は教え通り真っ直ぐ不器用に生きてるよ。