大切なことは街コンが教えてくれた

友達にMちゃんという子がいます。

彼女の口癖は「金持ちでイケメンな旦那ができない限り自分の不幸は覆らない」です。清々しいほど男頼り。ちなみにMちゃんはポケモン金銀をする際、必ずチコリータをチョイスします。"かわいいから"だそうです。確かにチコリータは可愛い。チコリータ→ベイリーフ→メガニウムと進化を遂げても顔もさほど変わらない。子役の時の面影をしっかり残しつつ魅力的な大人になった神木隆之介くんのようなポケモンですね。しかし私はヒノアラシ一択。あいつはバクフーンとかいう名前も姿も全然可愛くねえポケモンになるけど愛おしい。

 

話が飛びました。

Mちゃんは玉の輿の夢を叶えるために2週間に1度街コンに参加しています。実は私自身も街コンに参加したことがあるのですが、あれは決して皆さんが思うような男女が和気藹々と楽しむだけの宴ではありません。

男性より比較的安い参加費を払い、乾いたパスタとピザを口に運び、ビジュアルに重きを置いた美味しくない酒を飲み、入れ替わり立ち替わり初対面の冴えない男と話し続けなければならない。海鮮が食べたいのに、かんぴょう巻きとカッパ巻きのみ延々回り続ける回転寿司屋に行った気分になります。一般女性であれば一度で胸焼けする内容ですが、しかしそれでもMちゃんは街コンに行くことをやめません。何度も何度も都内のおしゃれタウンに出向きます。千日回峰行を彷彿とさせるその姿はまさに阿闍梨そのもの。街コン阿闍梨。

 そんな一心不乱に夢を追うMちゃんを見ていて気がついてしまいました。自分は何も頑張れていない。

向上心も野心も無く、毎朝満員電車でジジイとジジイのミルフィーユを眺め、酒を飲み過ぎ、仕事の愚痴をこぼし、ゼリーの汁をぶち撒けただけで涙を流し、川柳を考えながらベッドで眠る味気ない日々。

人生において大切にしなければならないことってなんだろう？幸せとは？生きる意味とは？今までの歩みを振り返りつつ未来のビジョンを描こうとした時、自身の核の部分が見えてきました

働きたくない