五・二五事件

入梅の報に気を曇らせる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

最近色々とありまして、昔に歌を習っていた教室でお手伝いをしています。レッスンの事前準備や、小学生や幼児の生徒にソルフェージュを教えることが私の主な役割です。あとはめちゃくちゃ文句つけてくるモンペの電話対応。前職での戦闘が非常に活きています。

特に仲良くしている生徒に小学校4年生と6年生の姉妹がいて。自分もこの年齢の頃に妹と仲良く習い事をしていたので、この子たちを見ているとなんだか微笑ましい気持ちになるんですよね。おまけにとても懐いてくれているので、私はこの子たちが大好きです。

昨日もいつも通りレッスンを終え帰り支度をしていましたら「先生！3人でパシュートやろ！」と誘われたんです。戸惑いつつも「パシュート？どこで？」と聞いたら「ここで！先生が先頭！」って言われて。ああ〜なるほど、本物のパシュートじゃなくてパシュートごっこがしたいのか！と。なんて可愛らしい。

私はこういったことに関して非常に聞き分けが良いので、指示に従い速やかに縦一列に並び、"せーの！"の掛け声と共にエアパシュートを開始しました。

両腕を振り子のように左右に振り伸ばし、その動きに合わせ両脚で交互にステップを踏む。見た目よりも難しい。

これで合ってるかな？2人は出来ているかな？振り返るとそこには衝撃の光景がありました。

笑いながら動画を録っている

頭が真っ白になりました。

楽しませよう、期待に応えよう、誠心誠意行ったパシュートを、10歳以上年の離れた少女たちの笑いの道具にされている。こいつらは懐いていたわけじゃない。新しいおもちゃに好奇心を向けているだけだったんだ。やはりこの世は汚く濁っている。もう何も信じられない。

年齢も年齢ですしこの悪魔たちがSNSをやっているとはとても思えません。しかし、万が一。皆さんのタイムラインに黒い服を着たジョイマン高木亜種のような動きをしている女の動画が出てきたら、それは間違いなく私です。

25歳渾身のパシュートを笑うなんて罪深いにも程がある。この悪魔たちが大人になるの怖い。教職に就く全ての方々に敬意を表します。

就活の後押しをしてくれた大きな事件でした。私のパシュートが殺されたこの忌まわしき日を、五・二五事件として後世に語り継いでいく所存です。